食生活や生活習慣の重要性

食生活や生活習慣の重要性

ある集団(コホート)を対象に、食生活や生活習慣などの病気の危険因子の影響などを調べる研究デザインです。時間を追う「前向き研究」なので、特定の偏向が入り込む可能性が少ないという利点がある半面、数年から十数年間をかけ、数万から数十万人の人々の健康状態を追跡調査しますから、多大な労力と費用がかかります。コホート研究では、喫煙習慣と肺がん罹患の関連や、血中コレステロールと心筋梗塞の関連などが明らかにされています。

 

 

特定の病気になった患者さんたちの群(ケース=症例群)と、性別や年齢などの条件がよく似た健康な人たちの群(コントロール=対照群)を比較し、病気の危険因子と思われること(例えば食生活や喫煙など)の影響を調べます。本人や家族からの間き取り調査やカルテを見るなど過去何年にも遡って調べる「後ろ向き研究」のため、さまざまな偏向が混じりやすいという欠点があります。

 

 

特定の疾患の患者さんに特定の薬剤や治療法などを用いたら、このような症状の変化が認められたというケース(症例)が複数集まったものです。研究デザインとして、比較するための対照(コントロール)が設定されていないので、その症状変化が特定の薬剤などによるものなのか客観的な判断がつかないという欠点があります。

 

 

特定の薬剤や治療法を用いたら、患者の症状にこのような変化が見られたという報告で、いわば医師の経験に基づいた見解です。科学的信頼度は最も低いと見なされます。サプリメントの研究デザインで最も多いのは、科学的信頼度の低い「症例報告」や「症例集積」です。症例報告や症例集積は発症例が極めて少ない疾患では貴重な研究情報になり得ますが、患者さんの数が大変に多いがんに対するサプリメントの効果を調べる研究デザインが、症例報告や症例集積に偏っていることは不合理です。


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